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(仮称)S2W5ビル~CLT・木造床による中層鉄骨造ビル
     

(仮称)S2W5ビル~CLT・木造床による中層鉄骨造ビル

  

札幌市内に建つ地下1階地上10階の透明感のあるガラスカーテンウォールが特徴のテナントオフィスビルである。

本建物は日本建築家協会(JIA)北海道支部が主催するプロポーザルコンペにおいて、石塚和彦アトリエ+山下竜二+弊社の設計チームが最優秀賞に選ばれ、実現した。

耐震要素はコア周りにバランスよく配置した座屈拘束ブレースに集中させることで外周柱の付加軸力を低減し、柱の小断面化により鉄骨数量低減と視界の確保を図っている。

地上階は屋根を除いて耐火時間に応じてCLT床(2~6階:2時間耐火)、木軸床(7階~:1時間耐火)を採用し、建物の軽量化を行い、鉄骨数量を低減した。

乾式床となるため工期を短縮し、床重量の軽量化は塔状比が大きいながら、転倒モーメントの低減が大きく、基礎構造の軽減を実現している。

CLTは鉛直荷重支持および水平構面せん断力移動の役割を担うことで水平ブレースを省略している。

床の軽量化と座屈拘束ブレースの効果により、柱は角型鋼管300角、梁せい300を主たる断面とすることを実現している。

2階~6階のCLT床は九州産杉と道南杉によるMx-90x5x5の厚150部材とし、2時間耐火構造とするため、

床上被覆材:ALC+強化石膏ボード2枚張、天井被覆材:珪酸カルシウム板+強化石膏ボード3枚張とした。

7階以上の木造床は根太を道産カラマツ120x180@500とし、一部の梁を道産カラマツ製材120x120コアドライ工法併用とし、鋼製ロッド水平ブレースを併用している。1時間耐火構造とするため、(一社)日本木造住宅産業協会認定工法による、床上・天井被覆材共:強化石膏ボード2枚張としている。

残念ながら、CLT、木根太ともに見えません。。

地下鉄骨造化を行い、工期短縮を図った。地下1階の柱梁ブレースは鉄骨造とし、

RC造地下外壁と1階RC床スラブを緊結することで地震力の伝達を行った。

​所在地

北海道札幌市中央区南2条西5丁目

主要用途

事務所

意匠設計

石塚和彦アトリエ+山下竜二建築設計事務所

構造設計

山脇克彦建築構造設計 山脇克彦

​施工会社

萩原建設工業 鉄骨工事:NS成澤創機+双葉工業社

規模

地下1階地上10階 延床面積 1,494.19㎡

構造種別

鉄骨造ブレース付ラーメン架構

竣工

2020年

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